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アニメ薬師寺涼子の怪奇事件簿

 これはまた古い原作をアニメ化したな、とアニメイト京橋店で驚いた作品だった。田中芳樹原作となると、まぁ面白くないはずはない、といった具合か。
 しかし、はじめは、最近のアニメなもので、キャラクターの誇張が過ぎて吐き気を催すんではないだろうか、と懸念はしたが……まぁ我慢できる範疇であったのは好ましいことである。結構嬉しかったりもする。キャラクター記号のスパイスが効き過ぎている作品が多い中での、数少ない作品だからなのだ。
 なので、ただいま絶賛放送途中なので、区切りのいい1話2話の前後編を観ることにした。
 素直に面白かった。ついでにいうと、好みの作品だったためすんげーおもしれぇ、そんな感じ。
 特に、なのか? 前後編で45分ぐらいでしょうか、尺を設けてノベルズを表現しているので、やたらめったら格好良く作られている。起承転結がしっかりなされていて、非常に気持ちいい。ミステリィ要素とアクション、大人の恋愛(そこまで大人ではないが)と怪奇、程よくブレンドされているために非常に満足感が生まれてくる。頭での世界観を説明する目的としては十分に効果をなしていた。
 それと背景の設定が最低限説明があるので、リアリティを生んでいる。さすがに原作のほうが突っ込んで説明があるだろうから(田中芳樹なので)、もっと入り込めるかもしれないが。それでもアニメ版も入り込めた。
 個人的ではあるけれど、お涼さんの親父の会社JACESの設定が絶妙。強大な綜警(綜合警備保障)という設定が、ありそうでないあるある話として自然に身体に入ってきた。フィクションとしての窓口が絶妙であり、入ってしまうと怪奇現象のフィクション性もリアリティを覚えるのである。
 残念なことは、どうしても誇張してしまうところである。それは記号として露骨に視聴者に提示しないと理解して貰えないといった感情から生まれてきているとおもえる。そのぐらい現在のアニメユーザーは理解する気が無いのではないだろうか。
 第一話のミイラ化現象の表現であるが。まー苦しがりながら肉体が枯れていく表現で十分だとおもう。しかし、その上に消火器をぶち撒いたように煙に包まれる表現はいささか誇張し過ぎである。そうすることによって、現代設定のリアリティ感が崩れていうのだ。ハッキリいってやり過ぎでキモイということ。
 ココリコの田中がよくする現象で、ボケたのが視聴者に伝わっているのかが不安なのだろうか、三回ほど同じボケを繰り返す、やり過ぎで笑えないといった現象を田中現象と呼んでいるんですが……。
 肉体が枯れていくだけで十分怪奇現象を表現出来ているのにもかかわらず、さらに煙に包まれるといった過度の表現が実に田中的なのだ。自粛して欲しいところだが、現在のアニメユーザー向きに作られている作品なので、無理だろう。この田中現象は当分続けられていくのは明白なので、我慢していかなければならないのは、つらいところだ。
 あと、お涼さんの部下の女性は萌え系の台詞回しと声なのがキモ過ぎるが、言ったところでしょうがないので、居なかったことにしている。
 お涼さんもちと表現が記号的で露骨なところもあるんですが、主人公なので背景も含んでリアリティが多少なりともあるんで受け入れることに成功しました。むしろ受け入れなければ観れないんですけどね。
 今後も田中現象に我慢しつつ、楽しみにしたいとおもいます。お勧めな作品です。あー原作を古本屋に買いにいくか。百円で売ってるし。
 
  1. 2008/08/07(木) 09:56:38|
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