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こちらは、主に素直でクールな女性の小説を置いております。おもいっきし過疎ってます
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死線(仮) 4章終了 素直クール作品 

 精子を胎《なか》にぶちまけていた。回数は分らない――ただただ、ぶちまけていた。ソラの視線はどこへ向かっているものなのか分からない、焦点が合っていない、少なからず僕に向けていることだけは分かった。
「うっ、うっ……ん」
 だらりと、だらしなく唇は歪み半開きの口元、ソラの喘ぎ声が室内を泳ぐ。数時間が経過したと思われる、脱力したソラの身体を擡げて陰茎に刺激を与え続けた。灰色の空が窓から浮かび上がり早朝になっていた。僕はソラの身体を抱き締め、正常位の体勢で身体の量感を味わう。そして乳房の谷間に顔を埋め、陰茎を動かしていた。
 ――あぁ、気持ち……いい。
 既に陰茎に角度をつけて膣内を突く事はせず、真っ直ぐ子宮口に向けて出し入れをしていた。快感のみを求め出し入れ、膣の内壁が陰茎に纏わりついて適度な刺激を与えてくれる。発射感が込上げてくるとソラにお願いをする。
「ソラ、お尻に力を入れてっ」
 きゅぅと膣口が締まり、陰茎が締め付けられシゴかれているようになり、相当気持ち良くなる。一気に駆け巡る快感、陰脳が縮み、腰の動きが加速する。
「ああ、ああ、あぁ――」
 ハスキーなソラのヴォイスの中に喘いだ甲高い声色が重なり合い、甘美な和音はヴァロックの音色を奏でいる。
「逝く逝く逝く――ソラァ」
「うん……」
 ソラの両手が背中に回りぐいと引き寄せられる、両脚もしっかりと腰に絡めソラに引き寄せられる。小刻みにピストン、強く互いに抱き締め合い――そして深く唇を重ね合う。汗が雑じる乱れきった髪の、甘い匂いを吸い込んで、膣内にぶちまけた。
「満足した?」
 唇を離し、僕の頬を撫でながら、ソラは目尻を垂らした。くすっと悪戯っぽく笑い、ソラは伺った。
「なんというか、毎回満足はしているんだけど……硬化すると、またしたくなるんだよね」
「女冥利に尽きるね。私の身体で、そんなに興奮出来るんだから」
 ソラはほほえみ、僕はキスをした。
 膣内に陰茎をはめ込んだまま、ぐったりとしてソラの身体に身を預けた。汗でべトついて粘着するが、不愉快感は全くといっていいほどない。ソラのぽっちゃりとした身体に包まれたい、と僕は強く抱き締めた。
 もう――数え切れないほどソラの膣口に精子を発射を繰り返すと、感覚が麻痺を始めてた。頭の中が真っ白になり、思考は低下。ソラも性行為に慣れてきて膣で快感が得られるようになっていた。押す突く引っ掻いてを行うことによる快感をソラに与えていた。が、現段階まで到達すると自身が気持ち良くなりたいがために、内壁の肉感と膣口を閉ざすことによる快感を求め続けていた。
 やもすれば頭をシェイクしてやるとカランカラン――と乾いた音が、脳が可哀相ことになっているような、意識が消し飛んでいるような、気もしないでもない、こともない。あきらかに、この思考ですら混沌としていた。
「ソラァ、ちゅう……」
「ん」
 口を尖らせたソラが状態を持ち上げた。上半身が持ち上がり、質感を堪能していた僕はずるりと落ちていく――たぷたぷのお腹を経由して、太ももに緩やかに包まれて、柔い股に埋まった。ソラは僕の頬に手をやり、キスをしようと近づく。面持ちは無表情で目は虚ろ、身体はふわふわとしていた。
「う……届かない」
 ソラは身体を曲げきると、太ももに包まれる僕の顔に唇が届かないことに気が付いた。状態はピタリと固まり、「そりゃぁ、そうだ」と嘆いた。放心状態のソラに、僕は手突いて状態を反らして唇をつける。そのままソラを押し倒して、互いに脱力した身体を重ね合った。
「朝だね」
 汗だくの、マグロのような身体をソラに預け、窓を眺める。もくもくと膨らむ雲は緩やかな風に流され、その膨らみの谷間から太陽が見え隠れしている。谷間に埋まる太陽は光を放ち、辺りを照りつけていた。
 僕はソラに髪の毛を撫でられながら、壁に掛かる時計に視線をやった。
「ソラ……もう六時だって」
「アレから六時間弱かぁ――頑張ったね」
「僕は三回目ぐらいから記憶が、ないけどね」
「私なんかは、始めてすぐに意識が飛んだよ」
 艶がなくなった、くしゃくしゃのソラの髪を撫でる。地肌まで指を差し込み手櫛《てぐし》をする、汗と脂が指に絡まり合い引っ掛かる。僕は、ボサボサの髪を丹念に手櫛をつづけた。
「ありがとう。ボロボロだね、私」
「僕もね」
 すうっとベッドの下へ手を伸ばした。お互い身体の熱が収まり、発熱していた汗がクーラーの冷気を吸い込んでいた。少しひんやりとして身体が震える、ベッドの上で暴れていた拍子に落としたタオルケットを拾いあげる。無造作に転がるタオルケットに手が届くと、手の甲の上に手のひらがそっと、ふれた。
「クーラー切る?」
 ソラの一言だった。僕は思うところがあり、ソラの切ろうとしていたリモコンを取りあげた。
「駄目――寒い中、タオルケットの中で暖め合うのがいいんじゃなの」
 ひょいとタオルケットを持ち上げ、ソラと共に包まるようにタオルケットを被せた。二人して包まったタオルケットから顔を出して、見つめ合う。
「そうだね、何の為の脂肪なの、ってことね」
「あぁ、そういうこと」
 朝日が昇り、早々に鳩が喉を鳴らして戯れていた。そうして、ソラに「おやすみ」と耳元で囁いた。ソラの身体に被さり唇を重ねる。僕は寝るつもりだった。
「んっ、おやすみなさい」とソラは、僕の首元に腕を回して頭を撫でる。ソラの、全身のやわらかさを感じながら、寝息を立てた。――ところだった。
「ねえ、下に当たってるんだけど……する? いいよ」
 最後のキスとやわらかい肌の感触が、いやがおうなく下半身を反応させていた。さわさわとタオルケットの中でソラの手が弄る、陰茎がソラを感じると――既に膣の中に入り込んでいた。僕は無意識にソラの身体を力を込めて抱き締めていた。ソラも同じくして、僕の身体を抱き締めた。
 僕の腕はソラの腋の下へ回り、ソラの腕は僕の肩を掴んで引き寄せる。僕の脚は真っ直ぐに伸びきっていて、ソラのふにふにの脚は、僕の腰に絡みついてしっかりと食い込んでいた。
「逝くっ」
「はい……」
 数分で果てていた。ソラと僕は、繋がったまま眠りについた。
 その日の深夜目を覚ますと、陰茎が膣口に入り込んだままだった。生理現象により陰茎は充血し膨張した、ぐっすり眠っているソラの唇を無断で奪い、僕はピストン運動を始めた。夜は――まだ始まったばかりだった。
  1. 2006/10/29(日) 03:22:21|
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